不健全な恋愛関係を長く続けていると、何がノーマルなことなのか、何が健康的な恋愛のカタチなのか、わからなくなっていることがあります。例えば、頻繁に口論していると、その口論していることが普通になってしまい、むしろ喧嘩しないで仲良くしていることに違和感を感じることがあります。
もちろん、「ノーマル」の定義は、人によって異なります。だから、例えば恋愛関係において、1か月連絡を取らなくても、それが二人の間で「ノーマルなこと」「普通」と思っているならば、それは問題ありません。
しかし、そうではなく、どちらか一方でも、二人の関係に対して違和感を感じるのであれば、それはノーマルではない、普通ではない、「おかしなこと」である可能性があるのです。
これからお伝えする7つの特徴を参考に、あなたとパートナーとの関係が十分に健全かどうかを判断してください。 もしどれも当てはまらない場合は、早めにパートナーと別れたほうが良いサインかもしれません。二人の関係性を見直す必要があります。
お互いに自然に愛を表現できる
相手と自然にキスや手をつないで、自然に受け入れていますか？
あなたが手を握ろうとすると、パートナーはいつも断る理由を見つけようとしたり、ある時はあなたに何かを求めるのに、次の瞬間には突き放す。無意識のうちに、このような親密な行為を避けている言動をしているならば、それは健全な関係とは言えません。
二人が健全な関係にあるのであれば、否定的な反応を受けたり、否定的な反応をすることなく、お互いに自然に愛を表現することができます。
健全な愛情表現をしてもらいたい、と感じた場合には、あなた自身がパートナーに健全な愛情表現をしているのかどうか、一度見直してみてください。パートナーに十分に愛情が伝わっていない可能性もあります。
人間関係にオープンであり、互いの友人を紹介しあえる
お互いに人間関係の悩みをオープンに話すことができるのであれば、お互いを認めることができます。お互いに友人を紹介しあうことができれば、お互いに信頼度を深めることができます。
もちろん、お互いに人間関係の悩みやお互いの友人や友達に対して認め合うことは大事ですが、パートナーの浮気に寛大になれという、突飛なことを言っているのではありません。二人の関係が心通じ合うものであれば、そこに尊重と感謝の気持ちを持ちましょう、ということを伝えています。
お互いの人間関係に対して、オープンであったり、信頼し合うことができるのであれば、それはお互いを完璧なまでに尊重していることになるからです。
これができるカップルは実は多くありません。多くの場合、パートナーである彼や夫に女友達がいることを認められず、本当に単なる友達であったとしても、複数であったとしても、仲の良い女友達と食事にゆくことを許せないと思う女性は少なくありません。しかし世の中には男性か女性しかいませんし、自分自身にも、異性の友達がいることを忘れてはいけませんね。
お互いの人間関係を紹介しあい、オープンであることは、完璧に信頼していることになるのですから、それは尊重し感謝する必要がありますよね。
健全な関係であれば、恐怖心や不安から嘘をつく必要はなく、お互いに心の内を話すこと、お互いの人間関係を紹介しあうことに抵抗はありません。
離れていても、お互いに信頼している
多くのカップルで、別れの原因となるのが、この「譲り合いの気持ち」の欠如です。
恋愛で恋愛がいつもうまくいかない人の中には、「不安愛着型」の人がいます。不安愛着型の人は、パートナーといつも一緒にいたいと思っていて、一緒にいないと不安になり、少し連絡がないと怖れを感じるほどの不安に包まれるのです。不安愛着型の人は、これを愛だと思っています。
このような考え方は、パートナーの個人的な時間と空間を奪ってしまうことになります。常に一緒にいなくてはいけない、という思考は、相手のことも自分のことも苦しめてしまうことになるのです。
健全な関係であれば、相手に十分なパーソナルスペースを与え、それに文句を言ったり不満を持ったりすることはありません。離れているときほど、自分を高めることができ、相手への信頼度も高めていくことができるのです。
誰にでも、時には一人になりたい欲求があり、時には恋人だけでなく家族や友人と出かけたいと思うこともあることを尊重しましょう。
相互肯定
これは、7つの中で、最も重要なポイントとなることでしょう。
もしあなたがパートナーにとって、最も安全を感じる場所となることができれば、パートナーはあなたに全身全霊を捧げ、長い間あなたを愛してくれることでしょう。
人間は、お互いに肯定しあうということが非常に難しい生き物です。多くの恋人、あるいは夫婦の場合、魂の修行がお互いに存在します。そしてその基本となるものが、相互に肯定しあうという心を作り上げていくことなのです。ところがおつきあいをしていく中で、相手に求めてしまうことによって、「自分の期待通りにならない」という不満を持つようになります。その結果、相手を否定してしまうことも増えてしまうのです。
しかし、お互いに肯定しあうことができるならば、あなたにとってパートナーは世界で最も安全な場所になり、パートナーにとってあなたは世界で最も安全な場所になるのです。
相互に肯定しあうということ、常に信頼し合うということは実はとても難しいことです。難しいからこそ、安全な場所となりうる人が、常にそこにいて、常に肯定し、偏見を持たず、心から受け入れてくれることは、とても尊いことだと思います。
お互いを認め合うことが大切なのです。お互いを尊敬し、感謝し、感謝の気持ちを伝えあうことで、お互いが世界で最も安全な場所となり、その愛は長く続いていくことになるのです。
喧嘩してもすぐに仲直りすること
喧嘩したからといって、関係が悪くなるわけではなく、その後の態度次第で、良好な関係に好転させることはできます。
良い関係の二人は、喧嘩をした後は、お互いに復縁を望み、関係を修復するために、自分が間違っていれば償うために、お互いに歩み寄ろうとする。
本来、口論は関係を良くするためのもので、感情的な争いではありません。喧嘩は仕方がありません。やってしまったものは取り返しがつきません。しかし、自分が間違っていることを認め、謝罪をすること、そしてその謝罪を受け入れ許すことができれば、それは真の愛に成長していくのです。
一緒に家事をする
すでに同棲している場合は、家事を一緒にやってくれる方が良いですね。
誰だって忙しい家事を一人で抱え込むのは嫌だし、疲れているときに家事をすることは苦痛です。健全な関係とは、相手のことを考え、相手が疲れていると感じるときにはサポートしたり、あるいは疲れすぎないように支えていくことです。
押し付け合うのではなく、互いを理解するからこそサポートしたくなるのです。
家庭内のことを一人で抱え込むと、人間関係のバランスは崩れやすくなります。一方に不満が出るからです。
これは専業主婦によくあるジレンマで、夫は「俺は働きに出て金を稼いでいるんだから、家事は全部お前がやれ」と思っている人もいます。でも主婦はの忙しさと大変さは、夫は知らないのです。
より良い未来が存在すると信じられる
ずっと一緒にいたい、別れたくない。そんな思いにとらわれて、未来への思考を失わないようにしましょう。
自分の未来は明るい、望ましい、希望があると信じてください。そうすればいつも前向きな気持ちでいられるからです。
認められている実感もなく、生活がいつも冷え切っているのであれば、当然、未来の希望は見えません。でも、健全な関係を築けている二人は、いつでも未来への希望を描くことができるのです。
まとめ
ここに掲げた7つのことが、すべて満たされていなくてはならないということではありません。しかし、健全な関係の二人であれば、これらのうちいずれか2つか3つは当てはまっているはずです。目安にしていただきたいのです。
もちろん、健全で明るく、幸せな二人の関係を築くためには努力も必要です。
相手を変えることは決してできません。しかし自分が変われば相手も変わります。それを理解して、この7つのうちのいくつかが二人の関係の中で当てはまるように努力をしてゆきましょう。
